Ja-DHRRAのブログにミャンマー調査旅行、地域創生の記事を掲載しています。
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雪郷 久斎
Ja-DHRRA 雪郷久斎日誌
新しい経済社会学の探究
2014年11月9日日曜日
2014年7月11日金曜日
ヒポクラテス ヴィレッジ (農と医の融合) 中山間地域(多自然地域)での6次産業化とむらづくり
2014年7月6日(日)
「香寺ハーブガーデン」の福岡社長、ご夫妻と、大学院生4名、学部学生4名を同伴して、「姫路市夢前町 山之内地区」へ参りました。
福岡社長ご夫妻は、姫路市香寺町にハーブガーデンを30年前(1985年)に創設され、ハーブからさまざまな成分を抽出しながら、香水、石鹸、シャンプー、化粧水、芳香剤から食品を開発・販売されてきました。
ちなみに私の次男は、ハーブのさまざまなパンをとても気に入ってしまい、これから時折、香寺まで買い出しに行くことになりそうです。(その内容は4月のページにも少しご紹介しています。)
<調査の目的>
今回は、兵庫県の多自然地域(中山間地域)のなかでも、多くの集落が「限界集落」に近づき、「廃村」が現実の問題として迫る地域において、農業の6次産業化への挑戦を通じて、「若者の雇用」を創設し、都市住民との交流を通じた「むらづくり」に取り組む事業を見学に行くことが目的です。
私たちが訪問したのは、「小畑集落」です。中国自動車道の福崎インターから車で30分ですが、「この先にまだ集落があるのか?」と感じるような道を山間部に向かって走り続けるところです。
小畑集落の5名の方々とお話ができました。学生諸君は、「アユ狩り」を楽しみ、50匹を超えるアユの料理を頂きました。
<福岡氏の構想>
「香寺ハーブガーデン」では、福岡氏が取り組まれている事業について、ご講義を頂きました。
山之内小学校(廃校後)に、ハーブの加工場を作り、すでに多くの製品が研究開発、生産されています。これに加えて、「農レストラン・ショップ」「生薬加工場」「ハーブティーカフェ」「食の学校」「農の学校」などを地域にちりばめて開設します。
雪彦温泉には「宿泊施設」を増設し、夢前町山之内地区へ来られた人は、豊かな自然と、「食と医が結びついた体験」を通じて、健康になっていただきます。
自然食品としてのハーブ、山之内地区の農作物、素晴らしい自然、古代から信仰の対象となってきた雪彦山と賀野神社、急峻な山に囲まれた「パワースポット」などを活かすことで、自然の力に満ちた環境を「心身の健康」をとりもどす舞台にできるわけです。
これらの一連の構想を具体化するために東奔西走の毎日だそうです。
中山間地域での生活を持続させるためには、「雇用」が必要であり、それには「6次産業化」の事業が不可欠です。放棄された農地を復活させて、さまざまなハーブを栽培し、これを加工する「6次産業事業」がスターとしています。ちなみに、福岡氏は、35年前から、この発想で事業に取り組まれています。
<視察の感想と提案事項>
参加者には、体験調査の後に、(1)感想、(2)質問事項、(3)アイデア提案の3つの視点から発言するように求めました。
中国からの留学生たちは、「アユ」を捕まえて、食べ、スイカ割りなど、これまでの人生で初めての感動を味わいました。
学部学生からは、原生林の残る山、素晴らしく美しい河川は、最高の自然環境であるとの感想があり、昨今、ブームになっている「ヨガ」の舞台として、また、「パワースポット」と呼ばれる巨石や断崖、急峻な山と川が豊富であることから、これらをアピールすることで多くの人が集まるはずとの意見がありました。
改善点として、小畑のアユ狩りも30数年前から続けられている事業ですが、その施設や看板が色あせているので、キレイに作り直すことも必要でしょう。
そして、何よりも大切なこととして、「自然が豊か、景色が美しい」というだけでは、「何度も来たくなるわけではない」、ここに来て「もう一度会いたい」と思える人との出会いこそが大切ではないか、との意見があります。
むらづくりの求めるべきところは、やはり「人」「人物」です。
昨今、「おもて、なし~!」と奇妙に響く言い回しは、東京へのオリンピック誘致を目指したパフォーマンスで多用された言葉ですが、多可町の観音寺集落でも、この言葉については好きにはなれないとの感想を聞いています。私もこの言葉が日本文化を象徴するかの報道には疑問があります。繰り返し放映される「おもてなし!」という言葉に、媚びへつらうような響きがあるからです。
むしろ、ある地域を訪問して、もう一度、行きたいと思えるのは、そこにもう一度会いたい人との出会いがあったからではないか。
もう一度、会いたい人とは、「地域への誇りと思いやり」のある人だと思います。「凛とした」「筋の通った人」は、立ち居振る舞いや言葉遣いで感じ取れます。要は、一生懸命に、誠実に生きている人は美しく、刺激をうける人です。
小畑の集落の皆さんには、凛とした緊張感と、楽しみ、誇りが感じられます。その意味で、私もまた「アユ狩り」に行きたいと思うのです。
<ASABANプロジェクトとの連携>
小畑集落で、多可町八千代区中野間の門脇織物さんと取り組んでいるASABANプロジェクトにも参加していただいています。
今回の視察目的の一つに、亜麻の栽培状況の確認がありました。
小畑集落で栽培されている、亜麻の丈は、1メートルを超えて、種もたくさん実っています。8月初旬が収穫の時期になりそうです。
亜麻の実からも「亜麻仁油」がとれます。亜麻の茎から「麻の繊維」をとりだし、ASABANプロジェクトの織物になります。有機・無農薬で栽培する国産の亜麻を、手間暇のかかった高級織物に育てることが目的です。
多可町と夢前町は車で40分程度の距離にあります。
兵庫県のなかで、6次産業化をめざす地域の間での交流と協力関係を育むなかで、互いに学び、連携するという大きな可能性を見出すことができます。
それにしてもやることが多すぎます。
仲間を増やす努力が必要だと感じるこの頃です。
「香寺ハーブガーデン」の福岡社長、ご夫妻と、大学院生4名、学部学生4名を同伴して、「姫路市夢前町 山之内地区」へ参りました。
福岡社長ご夫妻は、姫路市香寺町にハーブガーデンを30年前(1985年)に創設され、ハーブからさまざまな成分を抽出しながら、香水、石鹸、シャンプー、化粧水、芳香剤から食品を開発・販売されてきました。
ちなみに私の次男は、ハーブのさまざまなパンをとても気に入ってしまい、これから時折、香寺まで買い出しに行くことになりそうです。(その内容は4月のページにも少しご紹介しています。)
<調査の目的>
今回は、兵庫県の多自然地域(中山間地域)のなかでも、多くの集落が「限界集落」に近づき、「廃村」が現実の問題として迫る地域において、農業の6次産業化への挑戦を通じて、「若者の雇用」を創設し、都市住民との交流を通じた「むらづくり」に取り組む事業を見学に行くことが目的です。
私たちが訪問したのは、「小畑集落」です。中国自動車道の福崎インターから車で30分ですが、「この先にまだ集落があるのか?」と感じるような道を山間部に向かって走り続けるところです。
小畑集落の5名の方々とお話ができました。学生諸君は、「アユ狩り」を楽しみ、50匹を超えるアユの料理を頂きました。
<福岡氏の構想>
「香寺ハーブガーデン」では、福岡氏が取り組まれている事業について、ご講義を頂きました。
山之内小学校(廃校後)に、ハーブの加工場を作り、すでに多くの製品が研究開発、生産されています。これに加えて、「農レストラン・ショップ」「生薬加工場」「ハーブティーカフェ」「食の学校」「農の学校」などを地域にちりばめて開設します。
雪彦温泉には「宿泊施設」を増設し、夢前町山之内地区へ来られた人は、豊かな自然と、「食と医が結びついた体験」を通じて、健康になっていただきます。
自然食品としてのハーブ、山之内地区の農作物、素晴らしい自然、古代から信仰の対象となってきた雪彦山と賀野神社、急峻な山に囲まれた「パワースポット」などを活かすことで、自然の力に満ちた環境を「心身の健康」をとりもどす舞台にできるわけです。
これらの一連の構想を具体化するために東奔西走の毎日だそうです。
中山間地域での生活を持続させるためには、「雇用」が必要であり、それには「6次産業化」の事業が不可欠です。放棄された農地を復活させて、さまざまなハーブを栽培し、これを加工する「6次産業事業」がスターとしています。ちなみに、福岡氏は、35年前から、この発想で事業に取り組まれています。
<視察の感想と提案事項>
参加者には、体験調査の後に、(1)感想、(2)質問事項、(3)アイデア提案の3つの視点から発言するように求めました。
中国からの留学生たちは、「アユ」を捕まえて、食べ、スイカ割りなど、これまでの人生で初めての感動を味わいました。
学部学生からは、原生林の残る山、素晴らしく美しい河川は、最高の自然環境であるとの感想があり、昨今、ブームになっている「ヨガ」の舞台として、また、「パワースポット」と呼ばれる巨石や断崖、急峻な山と川が豊富であることから、これらをアピールすることで多くの人が集まるはずとの意見がありました。
改善点として、小畑のアユ狩りも30数年前から続けられている事業ですが、その施設や看板が色あせているので、キレイに作り直すことも必要でしょう。
そして、何よりも大切なこととして、「自然が豊か、景色が美しい」というだけでは、「何度も来たくなるわけではない」、ここに来て「もう一度会いたい」と思える人との出会いこそが大切ではないか、との意見があります。
むらづくりの求めるべきところは、やはり「人」「人物」です。
昨今、「おもて、なし~!」と奇妙に響く言い回しは、東京へのオリンピック誘致を目指したパフォーマンスで多用された言葉ですが、多可町の観音寺集落でも、この言葉については好きにはなれないとの感想を聞いています。私もこの言葉が日本文化を象徴するかの報道には疑問があります。繰り返し放映される「おもてなし!」という言葉に、媚びへつらうような響きがあるからです。
むしろ、ある地域を訪問して、もう一度、行きたいと思えるのは、そこにもう一度会いたい人との出会いがあったからではないか。
もう一度、会いたい人とは、「地域への誇りと思いやり」のある人だと思います。「凛とした」「筋の通った人」は、立ち居振る舞いや言葉遣いで感じ取れます。要は、一生懸命に、誠実に生きている人は美しく、刺激をうける人です。
小畑の集落の皆さんには、凛とした緊張感と、楽しみ、誇りが感じられます。その意味で、私もまた「アユ狩り」に行きたいと思うのです。
<ASABANプロジェクトとの連携>
小畑集落で、多可町八千代区中野間の門脇織物さんと取り組んでいるASABANプロジェクトにも参加していただいています。
今回の視察目的の一つに、亜麻の栽培状況の確認がありました。
小畑集落で栽培されている、亜麻の丈は、1メートルを超えて、種もたくさん実っています。8月初旬が収穫の時期になりそうです。
亜麻の実からも「亜麻仁油」がとれます。亜麻の茎から「麻の繊維」をとりだし、ASABANプロジェクトの織物になります。有機・無農薬で栽培する国産の亜麻を、手間暇のかかった高級織物に育てることが目的です。
多可町と夢前町は車で40分程度の距離にあります。
兵庫県のなかで、6次産業化をめざす地域の間での交流と協力関係を育むなかで、互いに学び、連携するという大きな可能性を見出すことができます。
それにしてもやることが多すぎます。
仲間を増やす努力が必要だと感じるこの頃です。
2014年4月8日火曜日
2014年4月8日、兵庫県姫路市香寺町の「香寺ハーブガーデン」に伺いました。ハーブに関心のある人にお勧めです。ハーブを栽培し、エキスを抽出して、エッセンシャルオイル、石鹸,シャンプーはもちろん、肌荒れ対策、ニキビ対策、がん治療など、さまざまな用途に効能があるハーブ製品があります。
これから香寺町の北に隣接する「夢前町山之内地区」でハーブの栽培と加工を通じた「むらおこし」に取り組まれるとのこと。今回はこの舞台での協力を求められて伺いました。
大学生はもちろん、皆さんにも、ハーブ栽培、ハーブティーのブレンドなどで「特産品」を作ってみたい人がいらっしゃればご連絡ください。
これから香寺町の北に隣接する「夢前町山之内地区」でハーブの栽培と加工を通じた「むらおこし」に取り組まれるとのこと。今回はこの舞台での協力を求められて伺いました。
大学生はもちろん、皆さんにも、ハーブ栽培、ハーブティーのブレンドなどで「特産品」を作ってみたい人がいらっしゃればご連絡ください。
2014年4月7日月曜日
ASABANプロジェクト 作品展
2014年4月10日まで、ASABANプロジェクトの個展が開かれています。
テーマは「リネンのある暮らし展」
場所;西宮市 ギャラリーストラッセ Straße
テーマは「リネンのある暮らし展」
場所;西宮市 ギャラリーストラッセ Straße
青山修子さんのセンスで企画されたリネンを使ったウェディングドレス、
これはいずれ藍染されて、下のワンピースからエプロンにまで変身します。
ASABANの定番商品となった靴下や布巾、ハンカチも販売
こうした商品が東京で新しいブランドになりつつあるとのことです。
多可町八千代区で始めた、「亜麻の有機栽培」も今年で2年目。
亜麻の収穫、脱穀(種をとります)、乾燥、繊維の取り出しまで、
すべて手作業で行っています。
5月25日(日)午前9時から午後3時
「亜麻の花祭」にもお越しください。
その翌週には「亜麻の収穫」を行います。
2014年4月3日木曜日
夢前町山之内への一人旅
2014年4月3日、夢前町山之内へ参りました。
多可町八千代区で地域連携事業の一環として、ASABANプロジェクトのお手伝いをしています。兵庫県での「元気交流会」で知り合った、香寺ハーブガーデンの福岡氏の依頼により、夢前町でも「亜麻の栽培」事業に取り組めるかどうかを見るために、ひとり半日の旅に出たわけです。
ここには、雪彦(せっぴこ)山があります。今日は、雪彦温泉に入り、昼食に夢乃蕎麦を頂いて、雪彦山へ登りました。
多可町八千代区で地域連携事業の一環として、ASABANプロジェクトのお手伝いをしています。兵庫県での「元気交流会」で知り合った、香寺ハーブガーデンの福岡氏の依頼により、夢前町でも「亜麻の栽培」事業に取り組めるかどうかを見るために、ひとり半日の旅に出たわけです。
ここには、雪彦(せっぴこ)山があります。今日は、雪彦温泉に入り、昼食に夢乃蕎麦を頂いて、雪彦山へ登りました。
雪彦温泉は小さな温泉ですが、露天風呂もあります。
午前中に、私一人で「貸切状態」でした。
雪彦温泉の前は3000平米以上の広さの芝生。
賀野神社の紅桜が満開
山之内地区は、まさに山中、谷筋に集落が点在する地域です。アユの釣り場が数か所あり、釣り好きの人には、これから夏にかけて魅力的な山村です。
雪彦さんは壮観な岩山が魅力であり、登山者のための登山口には、山小屋、ロッジが立ち並んでいます。
さて、第1回目の下見はこの程度です。
私が地域を観察する最初の訪問では、1人であちらこちらへ足を運んで、全体を見渡し、その空気を肌で感じることから始めます。今回の度も、のんびりと地域を拝見しました。
2014年2月15日土曜日
神戸大学経済学部 藤岡ゼミ研究発表会
2014年2月11日(火)、毎年、建国記念日に開催している、研究発表会が無事に行えました。
卒業生、学外からも15名も参加していただき、それぞれの方から「現場からのコメント」をいただけましたこと、深く御礼申し上げます。
3回生論文からは、最先端の経済社会問題を取り上げた研究成果が多数ありました。今後の研究が楽しみです。
4回生の卒業研究でも、2年間の努力の成果が示され、卒業研究は全員合格です。
卒業生、学外からも15名も参加していただき、それぞれの方から「現場からのコメント」をいただけましたこと、深く御礼申し上げます。
3回生論文からは、最先端の経済社会問題を取り上げた研究成果が多数ありました。今後の研究が楽しみです。
4回生の卒業研究でも、2年間の努力の成果が示され、卒業研究は全員合格です。
2014年1月12日日曜日
姫路城「天空の白鷺」
2014年1月11日(土)、学生時代からの友人と姫路駅に待ち合わせて、「天空の白鷺」を見学。
あと数日、1月15日で、この見学はできなくなる。修繕が完了した見事な天守閣を目の前で鑑賞することができる最後のチャンスに出かけた。
友人は、カメラに凝っている。姫路城に入ると、どんどんシャッターを切っていた。「何を撮っているのだろう」「よほどカメラ撮影が好きなのだ」と、私も愛用のニコンD7000を構えては、撮影を始めた。
「にの門」の破風(はふ)上に残る十字紋瓦。そのいわれは、黒田官兵衛がクリスチャンだったからと説明を受けたが、事実は「謎」だそうだ。
今回は、久しぶりにゆっくりとした1日を送るために、のんびりと出かけた。天候にも恵まれ、冬空でも日差しの暖かさを感じることができた。
あと数日、1月15日で、この見学はできなくなる。修繕が完了した見事な天守閣を目の前で鑑賞することができる最後のチャンスに出かけた。
友人は、カメラに凝っている。姫路城に入ると、どんどんシャッターを切っていた。「何を撮っているのだろう」「よほどカメラ撮影が好きなのだ」と、私も愛用のニコンD7000を構えては、撮影を始めた。
黒田官兵衛の残した十字紋瓦 |
「にの門」の破風(はふ)上に残る十字紋瓦。そのいわれは、黒田官兵衛がクリスチャンだったからと説明を受けたが、事実は「謎」だそうだ。
今回は、久しぶりにゆっくりとした1日を送るために、のんびりと出かけた。天候にも恵まれ、冬空でも日差しの暖かさを感じることができた。
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